第50回関東甲信越静囲碁大会

概要
日時: 2004年6月5日(土)15:00〜6日(日)17:00
場所:神奈川県平塚市?グランドホテル神奈中(前夜祭会場)、平塚プレジール(大会会場)
主催:日本棋院神奈川県支部連合会
共催:平塚市文化財団  
後援:神奈川県、平塚市、神奈川新聞社、日本棋院、神奈川県囲碁連合会


大会模様
記念すべき50回大会が、本大会発祥の地神奈川県で開催されました。前夜祭で会長の挨拶にもありましたように、半世紀にわたる本大会の歴史はこれまで各都県の役員、関係者の並々ならぬご尽力と熱い思いに支えられ築きあげられたもので、あらためて先達のご苦労がしのばれました。この度の会場が囲碁の街として全国に知られる平塚に選ばれたのは正に適切だった、と場内の評判でした。50回記念行事の目玉はなんと言っても東北地方の県代表選手が選抜チームを組んで参加されたこと、そして大竹英雄名誉碁聖がかけつけられ私達に暖かい励ましの言葉をかけて下さったことです。前夜祭は地元「寿々の会」の皆さんによる箏曲八重奏で幕が開け、鎌倉中央支部の愛棋家高橋興子さんのピアノの弾き語りに場内はうっとり、時のたつのも忘れて談笑の輪は消えませんでした。結果は、地元神奈川県Dチームが優勝いたしました。

◆大会準備
本大会発祥地としての関係者の熱意、首都圏を中心に集まる強豪たちが腕を競い合い親しく交流したいという熱意に押され、実行委員会は何度も準備会を開きました。その結果、会場の確保、スポンサーのご協力、ボランティアのご協力が得られ、記念すべき50回大会を成功裏に開くことができました。

◆参加選手

チーム 監督 主将 副将 三将 四将 五将 補欠
東北選抜 藤原重儀 渡辺高志 大沢伸一郎 笠原嘉洋 簡 聡 江村秀弘
東京 井上 久 宇田川光一 土棟善行 寺田 卓 寺田 浩 井上 久
千葉 鈴木昭五 中西清一 田辺丈統 斉藤紀明 千葉栄一 澤井璋夫 加畑昌徳
埼玉A 貴堂資彦 斉藤卿是 竹中英夫 高橋 治 目黒 篤 竹澤英雄
埼玉B 貴堂資彦 田熊秀行 吉田周一 深美修一 小川 賢 藤井直巳
群馬 佐藤善明 石井成幸 高山大徳 佐藤貞夫 佐藤義栄 藤崎 顕 水田誠治
茨城 南條浩明 神谷佑樹 八幡 力 田尻 宏 杉山勝男 菊池 勲 先崎成章、皆川礼司
栃木 戸塚和夫 戸塚和夫 北村広史 片岸完次郎 五味田謙一 奥畑英一 川島哲也
山梨 戸田英昭 斉藤杉太郎 坂田直樹 小泉 ユ 内藤富明 中島秀夫
10 長野 田畑 宏 高津昌昭 小岩井宏機 吉川文雄 福岡昭秀 原 光王 北原一憲
11 新潟 岩崎 徹 横山 宏 佐藤芳夫 和田又一 小方 隆 岩崎 徹
12 静岡 田中章義 三澤健太郎 田内正純 斉藤保男 忽戸義行 日吉勇史
13 神奈川A 佐々木 慶 佐々木 慶 上林秀美 芹沢民雄 松本彰夫 池田陽介 古賀 圭、金沢 真
14 神奈川B 佐々木 慶 窪庭 孝 府川浩二 高根宏之 竹内貴弘 遠藤雅行 古賀 圭、金沢 真
15 神奈川C 佐々木 慶 今村正道 佐野 稔 北村 創 石川展行 松本泰男 古賀 圭、金沢 真
16 神奈川D 佐々木 慶 瀧澤雄太 白石勇一 阿佐 巧 太田匡彦 吉成知晃 古賀 圭、金沢 真

◆前夜祭
(1)歓迎準備
 選手の皆さん、関係者の皆さんの無事到着を願いながら、地元の強豪選手も参加して道案内から大会で配る袋詰めまで歓迎準備が着々と進められました。袋の中には大会資料以外に、平塚市文化財団から棋士扇子、崎陽軒さんからシュウマイ引換券、その他、日本棋院神奈川県支部連合会からの神奈川県囲碁年鑑、囲碁饅頭、リーフレットなどなどのお土産がたくさん。特に、1位から5位のチームには箱根寄木細工のユニークな賞品も用意されました。
(2)理事会&監督会議
 理事会&監督会議が開会式前に行われ、本大会の進め方が確認され、明日の大会の1回戦組合せが決定しました。
(3)開会式
 高橋興子さんの心和むピアノ曲が流れ、懐かしい再会、新たな出会いを期待するムードの中、開会式が始まりました。特に、戸塚博幸副会長からは「プロは人差し指の爪を切らなくていいほど勉強する」、また、大竹英雄名誉碁聖からは平塚時代の木谷実道場の思い出、平塚市の囲碁の街への取組みへの感謝、「友達をつくっていい思い出を持ち帰ってください」のご挨拶がありました。公務でお忙しい大蔵律子平塚市長は残念ながら出席が間に合わず、代わりに多田博幸実行副委員長が閉会の辞を兼ね、囲碁の街を目指す木谷記念館、木谷ギャラリー、平塚まつりなどを紹介され、平塚で交流を深めてくださいと結ばれました。
(4)記念撮影
 大竹英雄名誉碁聖を囲んで各チームごとに記念撮影が行われました。
(5)歓迎レセプション
 開会式から歓迎レセプションまでシームレスに時間が流れ、いよいよ本日のクライマックス、美味しい料理、琴の演奏、ピアノ演奏、そして手談ならぬ語らい。

◆大会当日および結果
 いよいよ大会当日、予報通り朝から雨。急遽、タクシーをチャーターし傘のない選手をホテルから近くの平塚プレジールの大会会場までお送りしました。大会は定刻通り、8時50分から始まりました。さすが選手は県代表クラスの強豪ばかりで、どれも好取組み。特別招待の東北チームも長旅にめげず頑張られました。今大会は小学生からシニアのベテランまで、世代を超えた熱戦がくり広げられました。
結果は、

 ・優勝神奈川D
 ・2位神奈川B
 ・3位神奈川C
 ・4位東京
 ・5位埼玉B

のチームでした。

全勝者は、

大沢伸一郎(東北)、寺田浩、井上久(以上東京)、目黒篤、吉田周一、小川賢(以上埼玉)、神谷佑樹(茨城)、三澤健太郎(静岡)、遠藤雅行、石川展行、瀧澤雄太、白石勇一、阿佐巧、太田匡彦(以上神奈川)

の14名の選手でした。入賞された皆様おめでとうございました。

大会結果(写真をクリックすると拡大写真が表れます











棋譜紹介>----残り時間1秒!!
決勝戦の主将同士の棋譜を載せる予定でしたが不本意な内容なので掲載を辞退したいと謙遜されましたので、今回は、ヨセは乱れましたが1秒残して見事打ち切った古賀圭君(神奈川県光陵高校3年)の碁に着目し、お相手の原光王さん(長野県チーム)にお願いし棋譜を再現していただきました。原さんありがとうございました。

 原 光王(長野県チーム)(黒) vs 古賀 圭(神奈川県Dチーム) (白)----黒13.5目勝ち


写真集-1(開会式、前夜祭)

写真をクリックすると拡大写真が現われます
平塚駅改札で道案内の柳下祥一君(明大囲碁部4年)↓
開会式の閉会の辞を述べる多田博幸実行副委員長(平塚市文化財団事務局長)↓
地元選手も袋作りのお手伝い↓ 開会式から前夜祭にシームレスに移行し、サッカーの街でもある平塚を紹介される今井昇副会長(平塚文化財団常務理事)↓
高橋興子さんの癒しのピアノBGMが流れる中、開会式が始まりました 設立から応援してきた歴史を語る石井邦夫神奈川新聞社企画開発局長↓
開会式、前夜祭の司会を務める山本正大会事務局長↓ かつて5将で出場しましたと語る酒巻忠雄日本棋院総務理事↓
ご挨拶される大竹英雄名誉碁聖↓ 囲碁にぴったりの、寿々の会の琴曲演奏に日本文化を堪能↓
挨拶される本大会の戸塚和夫連盟副会長↓ 平塚市文化財団の澤田陽子さんの気配りなしに本大会の成功はない↓
前年度優勝の神奈川県の上林秀美選手から優勝旗返還↓ 大竹英雄名誉碁聖との楽しい出会い↓
選手宣誓をする長野県の吉川文雄選手。この写真は翌日の神奈川新聞朝刊に載りました
宴もたけなわ↓
松本泰男神奈川支部連合会常任理事から試合ルール、入賞者全員に楯およびメダルが授与されること、市側から参加者全員に囲碁饅頭のお土産があること、神奈川囲碁年鑑¥300、などなど盛りだくさんな紹介がありました。
→↑
歓迎レセプションの後は明日に備えての親睦碁でウォーミングアップ↓


写真集-2(大会)
司会、選手と大忙しの松本泰男実行委員↓
埼玉A vs 東北選抜(1回戦)
選手を激励する原田実アマ本因坊↓ 山梨 vs 神奈川B(1回戦)
千葉 vs 群馬(1回戦)↓
大会最年少の神奈川県の金沢真君(小6)善戦
茨城 vs 東京(1回戦) 神奈川D vs 神奈川B(優勝決定戦)↓
長野 vs 神奈川D(1回戦) 優勝の神奈川Dチーム
残り時間1秒で打ち切った古賀君(左、神奈川D)、原さん(長野)に善戦↓ 準優勝の神奈川Bチーム
埼玉B vs 神奈川A(1回戦) 3位の神奈川Cチーム
静岡 vs 新潟(1回戦) 4位の東京チーム
栃木 vs 神奈川C(1回戦)→↑ 5位の埼玉Bチーム

()参加選手全員に、また関係者に3ページの写真集が後日配布されました。

大会後記
 華やかな大会の余韻の後にはちょっぴり寂しさが漂います。大竹英雄名誉碁聖の「大会で友達ができ、帰って思い出を語れるように」のご挨拶が心に残ります。選手の皆様それぞれの思いを胸に帰られたことと思います。再会を期して、さらに強くなってまたお会いしましょう。
 最後に、大会を盛り上げていただいた選手の皆様、関係者の皆様に感謝いたします。(山本、梶原)