本県選手全国大会の成績

目次 工事中

第11期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦
第7回ボンドカップ東日本全国子供大会
第46回全日本女流アマ選手権戦
第7回ボンドカップ全日本こども大会
第44回朝日アマ十傑戦
第28回全国高校囲碁選手権
第5回鳳凰杯
文部科学大臣杯・小中学生団体戦
第28回全国高校総合文化祭 in 徳島
第25回少年少女囲碁大会
毎日・佐川急便杯第50回全日本アマチュア本因坊決定戦
第26回世界アマ選手権戦日本代表決定戦
第5回関東中学校囲碁選手権大会
第42回女流アマ都市対抗戦

第11期阿含桐山杯全日本早碁オープン戦
瀧澤さん、宇根川さんプロを破る健闘
アマチュアが唯一参加できる公式戦、しかも総互先で賞金まで付いている大会は、アマがどこまで勝ちあがれるか、誠に興味深い。今年は、アマ本因坊戦のベスト16と、学生本因坊戦と女流アマ選手権戦の上位各2名のアマが参加した。本県関係選手は次のとおり。

まず2月23日に行われた予選Cでは、瀧澤雄太さんが中島絵美子初段に中押し勝ち、宇根川万里江さんが孔令文四段に5目半勝ちしたが、原田実さんは中小野田智己九段に中押し負け、白石勇一さんは小山鎮男六段に中押し負けとなった。

続く3月8日に行われた予選Bでは、瀧澤さんが益子富美彦六段に中押し勝ちしたが、金沢秀男六段には4目半の惜敗となり、宇根川さんも趙善津九段に善戦むなしく中押し負けとなった。しかし、プロを2人も破った滝沢さん、伸び盛りのプロを破った宇根川さんには大きな拍手を贈りたい。



第7回ボンドカップ東日本子供大会

全国こども囲碁普及会主催
金沢真くんが優勝
3月7日と14日に、東京・市ヶ谷の日本棋院で開催され、チャンピオン戦には昨年の2倍以上の100名が参加した。上位4名までが京都で行われる全国大会に出場する。
<本県関係選手>
 @金沢真(平塚なでしこ小5)、E宮本千春(荏田西小3)


第46回全日本女流アマ選手権戦

日本棋院主催
笹子さん4位、宇根川さん5位に入賞
3月20日、21日の両日、東京・市ヶ谷の日本棋院に全国地区予選を勝ち抜いた128名の選手が参集した。
本県関係で惜しかったのは笹子さん。準決勝戦では必勝の態勢から最後の最後で大ポカを打ち、逆転負けとなった。本当に残念!


第7回ボンドカップ全国こども大会

◆全国こども囲碁普及会主催
◆4月3日と4日に、京都で開催され、全国各地の予選を勝ち抜いた24選手がスイス方式で5回戦を戦った。本県関係では常石隆志君が8位、金沢真くんが14位に終わった。


第44回朝日アマ十傑戦

朝日新聞社主催
金沢盛栄選手が3位に入賞  瀧澤雄太選手も7位に
7月17日から19日まで、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。本県代表の金沢盛栄選手は勤務の都合もあり12年ぶりの出場となったが、内容も充実し順調に勝ち進んだ。3回戦では3年連続優勝を目指す多賀文吾選手との対戦、事実上の決勝戦と目されたがこれを制し勢いに乗った。しかし、準決勝の王劭戦で戦いの最中に一手ばったりの手を打ち無念の敗退となった。金沢さんの実力・実績からすれば3位は不本意であろう。帰りの電車の中に銀杯などの賞品を忘れてしまったことにも、それが伺える。きっと対局のことが頭の中を駆け巡っていたと思われる。
もう一人の代表の窪庭孝選手は2回戦で茨城の坂本選手に惜敗し、特別招待の原田実選手も2回戦で北海道の府栄野選手に敗れた。学生招待の瀧澤雄太選手は、準々決勝で金沢選手と同士討ちになり破れたが、7位入賞は誠に立派な成績であった。
尚、本大会は愛知代表のニューフェイス王劭さんが初優勝を飾った。


第28回全国高校囲碁選手権

全国高等学校囲碁連盟、日本棋院主催
古賀圭選手が5位に入賞
7月27日、東京・市ヶ谷の日本棋院で男女別の団体戦と個人戦が展開された。全国1368校、6188名の頂点に立つのはどの学校か、誰か。今回から一発勝負のトーナメント戦ではなく、6校(名)のブロックを作り枠抜けしていく方式がとられた。
本県の代表は、男子個人で古賀圭選手(光陵)が3勝して枠抜けし堂々5位に入賞したが、男子団体の光陵高校と女子の日本女子大付属は2勝したものの枠抜けできず、又、男子個人の久保田奏選手(栄光学園)は1勝で、女子個人の山本佑香選手(日本女子大付)も2勝で枠抜けできなかった。


第5回鳳凰杯

日本囲碁連盟主催
賞金総額232万円のアマ・プロオープン戦が東京「囲碁学苑代々木本校」で開催された。7月4日の関東地区予選を突破した選手は、7月31日と8月1日の本戦トーナメントに進んだが、韓国のアマ、ホン・マルグンセムさんが日本のプロ、山田拓自七段や坂井秀至六段などを連破、優勝を飾った。韓国はアマと言えども恐るべし!
予選を突破した本県関係選手の、本戦での成績は次の通り。
<2回戦で敗退> 瀧澤雄太
<1回戦で敗退> 窪庭孝、宇根川万里江、白石勇一、芹沢民雄、佐野稔


文部科学大臣杯・小中学生団体戦

日本棋院、産経新聞社、NHK主催
神奈川Aチームが準優勝
日本棋院創立80周年を記念して、第1回小中学生団体戦が、8月2日、3日と東京・市ヶ谷の日本棋院で開催され、64チームが全国制覇を目指し参集した。この大会は、1チーム、小学生3名、中学生2名の5名で編成される県別団体戦。(今回は県別対抗戦となったが、来年からは小中学校にクラブの設立を呼びかけて学校対抗戦を目指すとのこと)神奈川からは4チームが参加した。
試合は、先ず8チーム一組のブロック戦を行い、枠抜けした8チームによりトーナメントが行われた。神奈川代表はAチームが枠抜けし、準々決勝では東京Aチームを4対1、準決勝では東京Cチームをやはり4対1で破り快調に決勝戦に進出した。優勝をかけた一戦は東京Dチームと激突。先ず四将の諌山君が逆転勝ち、ついで五将戦は大関君が優勢な碁を何と半目の惜敗。この二局は早かったが他の3局はじっくり進行、30分後に副将の常石君が勝ち、続いて三将の金沢君が惜敗して2勝2敗。手に汗握る攻防は、残る大将戦にかかったが、東門さんが時間切れ負けとなり、無念の準優勝に終わった。
残念、残念、本当に残念だった。しかし、終わって全員「みんなで打って楽しかった」は立派! 限りない未来を感じさせる明るさであった。
<神奈川県Aチームの選手>
東門道子(松浪中)、常石隆志(上原中)、金沢真(なでしこ小)、諌山周平(富士塚小)、大関稔(駒寄小)

 
黒 東門道子(神奈川A)    白 伊佐治裕(東京D)----1-116、以下略、白時間切れ勝ち

(解  説)
黒33から一波乱起きた。白38は黙って41とノビておくところで、それで黒には後続手段がない。黒43は鋭い手筋。51までフリカワリとなった。
白68にすぐ黒69からエグリにいったのは機敏。黒77まで黒が一本取った。しかし、白78に黒79が弱気だった。堂々と83の上にコスんで十分に戦えた。白84まで中央が手厚くなっては、黒は左上隅の稼ぎを失った。
白86から96まで、中央志向の白の流れに感じが出てきた。黒は白に中央を厚くされた分だけ右辺の白をいじめたいが、白の眼形は豊富で思うに任せない。
白114、116と中央の黒113の一子を味よく取り込んで、白優勢となった。

第28回高校総合 in 徳島

文化庁、全国高校文化連盟等主催
夏の高校囲碁の「もう一つの祭典」が徳島県郷土文化会館において、8月2日、3日の両日開催された。本県は、団体戦で5位に入賞したが、個人は男子・女子ともに入賞はならなかった。


第25回少年少女囲碁大会

日本棋院主催
金沢真くんが優勝 小学生名人に
8月3日、4日、団体戦に引き続いて個人戦が行われ、全国の予選を勝ち抜いた102名が東京・市ヶ谷の日本棋院に集まった。
金沢くんはベスト8をかけて前年度優勝の日野立誠くん(大分)と対戦。堂々とした打ちぶりで局面をリードしそのまま押し切って難敵を倒した。実は、一昨年日野くんにはベスト8入りをかけて戦い敗れているので、その雪辱を果たしたことになる。
強敵を倒してからも金沢くんの勢いは止まらず、快勝に次ぐ快勝。あっという間に決勝進出を決めた。もう一方のヤマからこまを進めてきた竹内くん(宮崎)は緑星学園の通信生。お互いがっぷり組み合うレベルの高い決勝となったが、金沢くんの圧勝に終わった。

<棋譜参照)>
尚、諌山周平君はベスト8入りをかけた4回戦で敗れ、惜しくも入賞はならなかった。又、宮本千春さんも1回戦で惜敗した。

本Javascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。ありがとうございました。
(解 説)
黒9から難しい競り合いに突入、黒の攻勢が続いたが黒37が打ちすぎで、黙って40なら黒が好調であった。白50まで一転して白優勢に。しかし、流れを掴みかけたかに見えたが白56が疑問。右辺の白の眼形は心配ないので中央に先着すべきだった。黒57、59と強調に攻め立てられて、再度流れは黒に。残り時間が少なくなった(持ち時間45分)時の黒97に対する白98が敗着。99と左辺の白の眼形を確かめておくべきであった。
黒は99から一気に白を攻め、黒103が痛打で白の形が一気によれる。これが決勝点になった。
黒119と白3子を取り込んで地合いは大差となった。
この後、白は必死に抵抗を試みたが、金沢くんの冷静な対応にその差は縮まることはなかった。
「険しい碁で難しかった」と金沢くんは振り返った。


毎日・佐川急便杯第50回全日本アマチュア本因坊決定戦

毎日新聞社主催
金沢父子大活躍 父は3位、息子はベスト16
戦前に行われていた素人本因坊戦が戦後に復活して半世紀が経過した。8月20日から3日間、全国から72人の選手が参集して東京・市ヶ谷の日本棋院で開催された。
この大会で話題をさらったのは、何といっても大会初の親子出場となった金沢父子。
小学生名人として招待された金沢真くんは、先ず予選リーグで北海道代表の桧沢さんを破った。(桧沢さんはこの後、準優勝経験者と一昨年優勝者を破った程の強豪)
2回戦でも江尻さん(岡山)を破り、3回戦で孫さん(高知)に敗れたが、ベスト16入りは立派という他ない。「お父さんと一緒で嬉しかった」とは、なんともほほえましい。
 お父さんの盛栄さんは、快調に勝ち進み、4回戦では4強の一角平田選手(招待)にも勝ったが、準決勝戦では孫さん(高知)に優勢な碁を逆転され、朝日十傑戦に引き続き、3位に終わった。しかし、その実力はさすがと言うほかない。
 本県関係の他の選手は、原田実さん(招待)と遠藤雅行さん(代表)が惜しくも1回戦で敗れ、上位進出はならなかった。


第26回世界アマ選手権戦日本代表決定戦

日本棋院主催
9月18日から3日間、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。昨年のSARS騒動の影響で、2年ぶりの開催である。
本県関係では、原田実選手(招待)と金沢盛栄選手(招待)は3回戦で破れ、芹沢民雄選手(県代表)も2回戦で敗退し、上位入賞はならなかった。なお、本大会の優勝者は菊地康郎選手(招待)で、実に75歳というお年である。それよりももっと若い人が、「もう歳だから‥」なんて言っていては、ダメですよ。


第5回関東東中学校囲碁選手権大会

関東中学囲碁選手権大会実行委員会
9月23日、東京八重洲の「いずみ囲碁ジャパン」で行われ、関東地地区6都県から64校が参加した。競技はTチーム3名の団体戦で、棋力に応じ選手権戦からA〜Dクラスまで分かれ、変則リーグ戦で4回戦を戦った。本県関係の成績は次の通り。
<Aクラス>
 @平塚市立浜岳中(宮本浩平、鈴木淳、竹内優太)、B慶応義塾普通部
<Bクラス>
 @大和市立大和中(高瀬聡、望月陽介、田村優樹)、A横浜市立日吉台
<Cクラス>
 A横浜市立山内中

10月5日、6日の両日、新神戸オリエンタルホテルで開催され、白ゆり会Aが最高位の【A紅組】で3位に入賞した。本県選手の個人全勝者は次の通り。
西田晴美(しらゆり会A)、高橋泰子、小泉咲江(同会B)、荒木和江(同会D)