日本棋院普及活動受賞 喜びの声

反町横浜囲碁サロン支部長    宮島満希子
 
「日頃の普及活動に思うこと」

昨年、受賞の盾を手渡して頂きました加藤正夫先生があんなにも早くご逝去され、とても心が痛み残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
当サロンもお陰様で丸14年となりましたが、この間、世相の変動は甚だしく、よくぞここまで来られたものよとフシギな位ですが、これも皆様のお力添えがあったればこそと、心から感謝申し上げます。
さて、かつては碁会所中心であった囲碁人口が、今や福祉という名のもとに、高齢化と不景気も手伝ってか、殆ど無料で利用できる各地区センター等に集中しているようです。泣く泣く止めた碁席を目の当たりにして「努力が足りない」とは責められないのが現状です。先行き不安定な世の中では、一番経済活性化してほしい年金人口が足踏みするのも否めません。蛇足ですが、昨年スペインに旅行したところ、老後に憂いのないお国柄を反映して、実に経済が活性化しており、老夫婦も明るくおしゃれなのです。市民に目を向けた無駄のない政治への関心は高く、投票率は何と80%強だそうです。日本との単純な比較はキケンですがうらやましい限りです。
囲碁普及の為の各種大会などに携わる者としては、ボランティアである上に、時には資金拠出もしなければなりません。どこからも助成金が出るわけでもありません。囲碁と言うこんな素晴らしい文化をもっと広げ育てるために、行政ももっと力を入れて欲しいと思います。又、普及功労賞を頂いた上に重ねて恐縮ですが、日本棋院ももっと支部に目を向け、プロ棋士の派遣、イベントなどの援助、行政との橋渡しなど、囲碁普及活動に携わる私たちへの側面からのご支援も御願いしたいところです。
私事になりますが、普及指導員の夫と力をあわせて努力をしていきたいと思います。