特別寄稿


凡庸な休日の過ごし方


日本棋院神奈川県支部連合会 会長   根来文生


 
私の場合、土曜日の午後は囲碁の時間となります。
半日を鎌倉囲碁クラブ(席亭、木村さん)で過ごします。

午前中は平均的に6時から12時まで仕事に没頭します。
其の締めくくりの次第で、囲碁への思考の切り替えが出来ない場合があります。早く言えば、棋力が低下します。
其れでも日曜日は、午前中の過ごし方は土曜日と同じですが、棋力が正常化し、鎌倉四段に戻ります。

囲碁は年齢差、人生経験などがなにもかも一様化されてしまう不思議な世界の様に思います。
が、勝ちて、碁敵の齢故の棋力低下に一抹の感慨を知る事もあれば、負けて、ますます盛んな碁敵の不敵さを感じる事があります。

少なからず自己嫌悪に陥るのが、私の休日の過ごし方になっています。
皆様、碁会所ではいかがお過ごしでしょうか。


追伸)----近況

過日、鎌倉囲碁クラブ恒例の坂内順栄翁を偲ぶ囲碁会が盛況りに開催されました。

当大会で小生3連勝の後、終に、4局目、鎌倉の老いの雄、前田祝一先生白6子の置き碁で惜敗、優勝戦線から駆逐されて無念でした。

負ける方も其の程度なら、其れに乗じて勝つ方も相当な者とこの場を借りて、次回の為にここで一言、前田先生に吐露申し上げる次第です。

もし、其の後の酒宴では小生酒量が増えたかの如く映りますれば、事実は、席亭木村さん手料理の芳醇さによるものであった事をそれとなく同席諸氏にお伝えし、次回に備える事と致します。