本県選手全国大会の成績(2005年)



目次
第20回関東高校選手権
第47回全日本女流アマ選手権戦
第8回ボンドカップ東日本全国子供大会
第13回協和発酵杯争奪各段チャンピオン戦 全国大会
第51回関東甲信越静囲碁大会 群馬大会
第45回朝日アマ十傑戦
第29回全国高校囲碁選手権・高校本因坊争奪個人戦
第6回鳳凰杯
全国高等学校総合文化祭
第26回少年少女囲碁大会
第2回文部科学大臣杯・小中学生団体戦
佐川急便杯第51回全日本アマチュア本因坊決定戦
第27回世界アマ選手権戦日本代表決定戦
第6回関東中学校囲碁選手権大会
第43回女流アマ都市対抗戦

第20回関東高校選手権
男子個人で久保田奏君が優勝、女子個人で飯塚あいさんが3位に
1月30日(日)、千葉市の千葉教育会館で開かれ、関東地区に山梨県を加えた一都七県の代表選手102名が集まり、腕を競った。競技は男女個人戦、男女団体戦、ペア戦で行われ、男子個人戦の部で久保田奏君(栄光学園1年)が4戦全勝で堂々優勝を飾った。久保田君は「優勝できるとは思わなかった。内容は良かったけれど運が良かった」と興奮を隠しきれない様子で語っていた。
又、女子個人では、飯塚あいさん(日本女子大付属)が健闘し3位に入賞した。


第47回全日本女流アマ選手権戦
主催: 日本棋院
宇根川さん、昨年に続き5位に入賞
アマ囲碁界に春を告げる祭典、同大会が3月19日、20日の両日、東京・市ヶ谷の日本棋院に全国地区予選を勝ち抜いた128名の選手が参集した。緑星学園やみのる会で腕を磨く宇根川さん(シード)は、5回戦で一手の失着により敗退したが、昨年に引き続き5位確保は立派。又笹子理紗さんはシードの山下選手を破り昨年の雪辱を果たしたが、そこで精根尽き果てた、4回戦で敗退し惜しくも入賞はならなかった。その他の本県選手の成績はつぎのとおり。

【3回戦で敗退】上島亜希代 
【2回戦で敗退】東門道子、野村園美
【1回戦で敗退】干川千帆美


第8回ボンドカップ東日本子供大会
主催: 全国こども囲碁普及会
金沢真くんが優勝
スゴ〜い! 金沢真君が2冠に輝く! 4月3日と4日に、京都「聖護院御荘」で開催され、全国各地の予選を勝ち抜いた32選手がスイス方式で5回戦を戦った。優勝候補の筆頭に挙げられていた金沢真君は、昨年の小学生名人であり、アマ本因坊戦でベスト16の実績をひっさげての登場。トッププロに2子で勝ったこともある。準スイス方式4回戦を快調に勝ち進んだ5回戦は、事実上の優勝戦。これも力強く中押し勝ちし、堂々こどもタイトル2冠を達成した。「嬉しい。逆転勝ちが多かった」と謙虚に語る金沢君だが、安定感はずば抜けていた。もう一人の本県代表藤野雅也君は残念ながら27位であった。


第13回協和発酵杯争奪各段チャンピオン戦全国大会
【東京大会】金沢真くん優勝
5月8日、日本棋院で第39回東京大会が開催され、参加者は何と550名。子供の姿が目立った。本大会が人気の理由は、8クラスに分かれて、低段者や級位者でも全国大会に出られることにある。注目の名人戦には例年にも増して県代表クラスの参加が目立ち、この大会で代表になるのは、普通の県代表になるよりも難しいかもしれないと言われていた。そんな激戦を見事に勝ち抜いた小学生名人の金沢君、「1回戦の半目勝ちが幸運でした」とあくまで謙虚であった。

【全国大会】金沢真くんが全国制覇!
11月27日、日本棋院で開催され、全国8地区の代表が7クラスに分かれて4回戦のトーナメントを戦った。注目の名人戦では、金沢真君が好調に勝ち進み、決勝で秋田の県代表クラス高橋選手(27歳)と激突した。若手対決となったこの一戦は、形勢が二転三転する大激戦となったが、最後は白番の金沢君が3目半を残した。「やっぱりうれしい」と言葉少なに喜びをかみしめる金沢君。碁だけでなく、人間的にも本当に立派。これで中学1年生だから凄い。お父さんの盛栄さんには「定先でまだ余り勝てない」そうだが、将来はプロ志望という。頑張れ!!


第51回関東甲信越静囲碁大会 群馬大会
主催: 日本棋院群馬県支部連合会
神奈川Aが準優勝      
6月4、5の両日、同県の伊香保温泉「ホテル天坊」で開催された。大会には神奈川など関東各都県と、山梨、長野、新潟、静岡の一都六県から、選手役員など100人が参加した。選手はそれぞれの都県を代表する強豪揃い。本県からは、Aチーム(窪庭孝・芹沢民雄・上林秀美・高根宏之・松本泰男)、Bチーム(佐々木慶・府川浩二・松多洋一郎・竹内貴弘・遠藤雅行)というそうそうたる顔ぶれ。
今年は主催県である群馬県の意見で、団体戦ではあるが、主将は主将グループで個人戦を行い、同様に副将も副将グループで個人戦を行い、それぞれの選手の個人戦の結果を団体として集計するという変則的な試合形式であった。この方式は、個人も表彰の対象になるので「新鮮味があった」という意見もあったが、「誰がどこでどのチームと戦っているかさっぱりわからない」、という意見が多く、本県の選手はおおむね後者の意見であった。全試合が終了して初めてコンピュータによる成績集計が行われるが、同率ながら僅かのポイント差で東京都チームが優勝した。(本件関係成績は次のとおり)

【団体戦】準優勝:神奈川県A、 5位:神奈川県B
【個人戦】主将戦:@窪庭孝、副将戦:@府川浩二、三将戦:A上林秀美、四将戦:@高根宏之


第45回朝日アマ十傑戦
主催: 朝日新聞社
7月16日から18日まで、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。「今年は誰が勝つか分からない新鮮な緊張感がある。」と審判長の上村陽九段。十代選手6人を始め、外国籍の選手も多く、一段とレベルアップした大会となった。
本県代表の吉田日向選手は2回戦まで快調に勝ち進んだが、3回戦で坂田選手(山梨)に敗れた。又、府川浩二選手も2回戦で石井選手(招待)に敗れ、共に入賞はならなかった。招待の原田実選手は、3回戦で小森選手(福岡)に敗れたが、順位戦で頑張り10位に入賞した。10位は不本意であろうが、安定した実力には敬服の他ない。尚、本大会は滋賀県代表の田中伸拓選手が初優勝を飾った。


第29回全国高校囲碁選手権・高校本因坊争奪個人戦
主催: 全国高校囲碁連盟、毎日新聞社、日本棋院
東門道子選手が5位に入賞
7月26日〜28日まで、東京・市ヶ谷の日本棋院で男女別の団体戦と、個人戦が展開された。今年から毎日新聞社が主催に加わったため、個人戦優勝者には「高校本因坊」の称号が与えられることになった。大会は、6校(名)のブロックで予選リーグを行い、枠抜けした学校(個人)がトーナメント戦を戦う方式で行われた。総出場数 男子98名、女子48名、男子団体49校、女子団体46校。本県代表の成績は次のとおり。

【男子個人戦】久保田奏(栄光学園)、枠抜けしたが、トーナメント1回戦で敗退。小溝和(神奈川総合産業)、予選2勝1敗で枠抜けできず。
【女子個人戦】東門道子(七里ガ浜)、5位入賞。
【男子団体戦】栄光学園、予選2勝1敗で枠抜けできず。
【女子団体戦】日本女子大付属、予選2勝1敗で枠抜けできず。


第6回鳳凰杯
主催: 日本囲碁連盟
賞金総額232万円のアマ・プロオープン戦が東京「囲碁学苑代々木本校」で開催された。7月3日の関東地区予選を突破した選手は、7月30日から8月1日の本戦トーナメントに進んだが、本県のアマ選手は、入賞できなかった。
この大会には、日本棋院の棋士10名、中国棋院の棋士4名、アマから菊地康郎・平田博則さんなども参加すると言うものすごい大会。予選を突破するだけでも大変! 本戦トーナメントでの本県関係選手の成績は次の通り。

【2回戦で敗退】金沢盛栄  
【1回戦で敗退】金沢真、窪庭孝


全国高等学校総合文化祭
主催: 文化庁、全国高校文化連盟等
女子個人準優勝: 東門道子さん、男子個人3位: 小溝和くん
夏の高校囲碁の「もう一つの祭典」が青森県黒石市の「スポカルイン黒石」に於いて、7月30日、31日の両日開催された。本県は、団体戦での入賞はならなかった。


第26回少年少女囲碁大会
主催: 日本棋院
8月2日、3日、各都道府県の小学生代表100名、中学生代表102名が東京・市ヶ谷の日本棋院に集まった。

小学生の部大関稔君が5位入賞
大関稔君が6名一組の予選リーグを勝ち抜き、決勝トーナメントの準々決勝戦で優勝した夏冰君(京都)と激突、本大会の最大のポイントとなった。ヨセに入った頃には大関君がハッキリと優勢だったが、夏訓が猛迫。しかし、最後の最後に大関君にミスが出て、作って僅か半目差の負け。「勝てると思った」大関君の目からはしばらく涙が止まらなかった。大関君は碁の盛んな平塚の生まれ。今まで金沢真くんの影に隠れ代表になれなかったが、今回初出場で優勝者に半目勝負は立派。その後も気を取り直して頑張り、5位を獲得した。石村竜青君と荒川翔太郎君は、予選リーグ2勝1敗で枠抜け出来なかった。

中学生の部金沢真君敗れる!
優勝候補の筆頭金沢真くんが、何と予選リーグで大谷君(京都)に敗退、枠抜けできなかった。「序盤から悪くしてしまった」と金沢君は呆然としていた。小森公陽君と千枝光司君も2勝1敗で枠抜け出来なかった。


第2回文部科学大臣杯小・中学校団体戦
主催: 日本棋院、産経新聞社
神奈川Aチームが準優勝
 第2回 文部科学大臣杯 小・中学校団体戦 
(日本棋院、産経新聞社主催)
中学校の部で、聖光学園が3位に入賞、浜岳も6位に
「ひとりでも多くの子どもたちが囲碁を知って、楽しんでもらいたい」。故・加藤正夫日本棋院前理事長が先頭に立ちスタートしたこの大会が、8月17日、18日の2日間にわたって東京・市ヶ谷の日本棋院で開催された。第1回は小中学校合同の都道府県単位で選抜されたチームだったが、今回から目標であった学校単位3人編成の対抗戦へと前進した。全国の小学校443校の代表64校、中学校375校の代表62校の選手たちが熱戦を展開した。
試合は、原則8チームごとのブロック戦を戦い、枠抜けしたチームが決勝トーナメントに進む方式で行われた。本県代表の成績は次のとおり。
【小学校の部】名瀬小、川島小、湘南白百合学園小はブロック戦2勝1敗で、旭小は1勝2敗で枠抜けできず。
【中学校の部】3位・聖光学園中(東成樹・森優俊・河原淳一郎)、6位・浜岳中。
神明中はブロック戦2勝1敗、桐蔭学園は1勝2敗で枠抜けできず。


佐川急便杯第51回全日本アマチュア本因坊決定戦
主催: 毎日新聞社
瀧澤さん、ベスト8の活躍
8月26日から3日間、全国より過去最大の73人の選手が参集して東京・市ヶ谷の日本棋院で開催された。本県の滝澤雄太選手は、有力視された韓国出身の金相準選手(東京代表)を3回戦で破ったが、順々決勝戦では今大会優勝の平岡選手(東京)に優勢な局面を築きながらヨセで逆転され、惜敗した。原田実選手(招待)は1回戦で菊地選手(招待)を破ったが、3回戦で多賀選手(大阪)に敗れた。又、松本彰夫選手は1回戦で田口選手(招待)を破ったが、2回戦で平岡選手に敗れ上位進出はならなかった。


第27回世界アマ選手権日本代表決定戦高
主催: 日本棋院
9月17日から3日間、東京・市ヶ谷の日本棋院で行われ、各都道府県の代表とシード選手を合わせた、合計64名が世界アマへの出場権をかけて熱戦を展開した。
本県の、原田実選手(招待)は快調に4回戦まで勝ち進んだが、準決勝戦の森選手(愛知)との対戦では時計の押し忘れから時間に追われ、惜敗した。府川浩二選手は2回戦まで勝ち進んだが、3回戦で三浦選手(招待)に敗れた。遠藤雅行選手は1回戦で優勝した平岡選手(招待)に敗れて上位進出はならなかった。


第6回関東東中学校囲碁選手権大会
主催: 関東中学囲碁選手権大会実行委員会
9月19日、東京八重洲の「いずみ囲碁ジャパン」で行われ、関東と山梨県から57校が参加した。競技は1チーム3名の団体戦で、棋力に応じ選手権戦からA〜Cクラスに分かれ変則リーグ戦で5回戦を戦い、本県関係ではCクラスで横浜市立西中学校が3位に入賞した。


第43回女流アマ都市対抗戦
主催: とびうおの会島根、日本棋院
本県の白ゆり会Aが優勝
10月12、13日の両日、島根県の「出雲ドーム」で開催され、55クラブ、136チーム、683名の選手が参集した。ドーム球場が会場となるのは大会史上初めてのことである。本県から参加した白ゆり会A(西田晴美、堤加蓉子、○佐山実登理、○河原麗子、○国村純子)が最高位の【A紅組】で、昨年優勝の操友会(京都)を3−2で下し、2年ぶり12度目の優勝を飾った。(○印、個人全勝)