日本棋院普及活動賞 受賞の喜び


囲碁の発展を願って

鶴見囲碁倶楽部支部 幹事長    金井 昭


囲碁の普及活動と言っても、諸先輩の目覚しい貢献度には遠く及ばない現状を見て反省しております。この度の受賞には、穴があったら入りたいくらいの思いでおります。

現在当倶楽部は発足9年目になります。昔は鶴見に十数ヶ所の碁会所があったとのことですが、現在は2〜3箇所になってしまいました。その理由は囲碁人口の高齢化、福祉施設(地区センター)での無料による設備提供、並びに只同様で対局できる人間味が薄いインターネット対局が挙げられます。社会の趨勢である高年齢化はさておき、公的施設での無料施策は民間碁会所を圧迫するものに他ありません。昨今提唱されている「小さな政府」に基づき、公共施設の有料化並びに税金の削減を図り、おのおのが競って利用客を増やすのが、最近流行の民営化に資するものと考えます。

最近は年をとりまして倶楽部の経営が体力的にきつくなり、いい指導者を探すようになりました。インターネット対局では味わえぬ人間同士が面と向かって、絆を深め合う碁会所の発展を願って止みません。今後とも囲碁の発展に向け、日本棋院の関係者の皆様並びに碁会所にいらっしゃる皆様と協力し、普及活動を続けて参りたいと考えておりますので、皆様のご支援・ご鞭撻の程をよろしく御願い致します。

なお、9年前のスローガンを示します。これを見て、5年程前は延べ500名の方、現在で延べ700余名も集まりました。現在は平均で15〜20名/日となっております。


 豊岡町に新しい囲碁教室がオープンしました。
 ・小さなお子さんは頭の柔らかいうちに、囲碁のゲームで考える力を育てましょう。
 ・ご高齢の方は頭の体操で余暇を楽しく過ごしましょう。