県内主要棋戦

◆第5回毎日杯争奪神奈川県都市対抗大会----毎日新聞横浜支局、日本棋院県支部連合会、平塚市文化財団共催
男女、世代を超えて盤上に火花を散らす同大会が、3月25日、地元平塚市を始め、10都市の代表16チーム112人の選手を集め、囲碁の町平塚プレジールで開かれた。この大会は、ジュニアからシニアまで、男女混合の7人一組の団体戦。オール互先、持ち時間45分の変則トーナメント4回戦方式で真剣勝負を繰り広げ、見事横浜市Aチームが3連覇を果たし、今夏の東日本大会の出場権を獲得した。

(1)団体戦
優勝: 横浜A(上田善弘、府川浩二、竹内貴弘、野村園美、渡邉拓未、平山由佳理、平野翔大)----3連覇
準優勝: 川崎市B(秋山達郎、大森広文、藤堂高帆、横田美子、湯川隼人、矢部貴大、野村美奈)
3位: 平塚市B C秦野市 D横浜市C

(2)個人全勝者
藤堂高帆、福田諒、高根宏之、小溝和、石村竜青、平野佑騎、鈴木淳、秋谷昂志、西田晴美、府川浩二、野村園美、渡邉拓未、平野翔大、松岡慎太郎、諌山周平、千枝光司、前田暖


◆第112回横浜市各区囲碁連盟対抗大会----横浜市囲碁連合会、神奈川新聞社共催
6月10日、横浜市中区の市技能文化会館で行われ、18チーム、108名が参加して開催された。この大会は1チームが棋力別に、A級(四段以上)2人、B級(三段〜初段)2人、C級(1級〜4級)1人、D級(5級以下)1人の6名で構成されるユニークなハンディ制の団体戦。横浜市18区の囲碁連盟の選手は全て春の区民大会の上位入賞者で、変則トーナメント4回戦で戦われた。参加者中最高齢の中野たかしさん(94)は港北区民大会C級で優勝。今大会でも3勝1敗の好成績で、港北区チームの優勝に貢献した。

(1)連盟対抗
@港北区 A戸塚区 B保土ヶ谷区 C旭区 D港南区----港北区チームが4年ぶりの優勝

(2)個人全勝賞
外山隆康三段(港北)、石塚忠雄3級(保土ヶ谷)、服部茂信5級(同)、岩崎守弘六段(旭)、和田武治二段(同)、鈴木忠雄初段(西)、巴文雄五段(鶴見)、古川勇二段(栄)、前原嗣郎五段(港南)、浪方武志五段(青葉)

参加者の声
飯塚洋平二段(18歳)、『中学生の頃祖父から教わった。囲碁を通して色々の人と出会えるのが素晴らしい。対局では常に死活に気をつけている』
野村美奈三段(9歳)、5歳の頃、高段の母から教わった。叔父はアマ強豪の竹内貴弘氏、祖父も高段者という囲碁一家。『好不調の差が大きく、その克服が課題です』とはお母さんの弁


◆第7回宇宙棋院杯最強戦地区予選----神奈川県囲碁連盟主催

地区 開催日 地区予選勝ち抜き者、支部長推薦者(※)、並びにシード選手で本予選敗退者
藤沢囲碁サロン慶 9月9日 前川潤二、武井幹彦、武田信雄、横山豊
鶴見囲碁倶楽部 9月29日 宮島和夫
相模原市民会館 9月9日 今村正道、小溝和
関内本因坊 9月2日 表谷泰彦、岩月泰、長井等
鎌倉囲碁倶楽部 9月16日 諌山周平、前田祝一
横浜囲碁会館 9月30日 大塚裕二、富永浩通、野村園美
秦野寿囲碁サロン 9月15日 菊地忠実、樋口礎石、千枝光司
横須賀囲碁クラブ天元 9月9日 進哲美、林宏一、山口晃、山口雄三、渡邉陽一
厚木囲碁センター 9月16日 間島盛、日高洋、金島興一、※村越正敏
新京浜川崎クラブ 9月23日 黄輝、立平大
横浜『宇宙棋院 』 9月9日 高水正明、山守真紀、※宇根川万里江
シード選手 芹沢民雄、石川展行、草鹿東武、石川紘


◆第13回日本棋院県支部対抗戦----日本棋院神奈川県支部連合会主催
9月23日、『宇宙棋院』において、22チーム110人が参加して行われた。この大会は1チーム5人編成で、総互先のチャンピオン戦と、手合割りによるA・Bクラス別の変則リーグ戦で、各4回戦を戦った。
レベルに関係なく一般の愛好家が多く参加し、チャンピオンクラスには多くの県代表クラスも参加していた。

(1)チャンピオン戦
@関内本因坊 A金港 B鎌倉中央

(2)A級(有 段 者)
@横浜囲碁会館 A相模原 B宇宙棋院

(3)B級(1〜5級)
@鎌倉碁友会 A鎌倉深沢 B金港


◆第1回神奈川県囲碁連盟親善対抗戦----神奈川県囲碁連盟主催
4月1日に発足した神奈川県囲碁連盟の第1回親善大会が、9月30日、『宇宙棋院』において開催された。大会には連盟傘下の16団体から、それぞれの組織の役員を中心に1チーム5人編成で80名が参加し、手合割りによるハンデ戦で行われた。
なお、この大会から当連盟大会開催要項に基づく段級位の標準化が適用され、通常ハンデ戦によくある手合い違いの対局がなくなり、大変好評であった。

(1)入賞
@藤沢囲碁連盟 A横浜市囲碁連合会A

(2)3勝賞
横須賀囲碁連盟、南足柄囲碁同好会、秦野囲碁同好会


◆第113回横浜市各区囲碁連盟対抗大会----横浜市囲碁連合会、神奈川新聞社共催
春の112回大会に続き、秋の大会が11月4日中区市技能文化会館で開かれ、横浜市18区の囲碁連盟の選手108名が参加した。変則トーナメント4回戦の結果は、鶴見区囲碁連盟チームが優勝を飾った。

(1)連盟対抗
@鶴見区 A瀬谷区 B港南区 C港北区 D栄区----鶴見区囲碁連盟が優勝

(2)個人全勝賞
高根沢敏五段(鶴見)、池谷安則初段(同)、松本春夫初段(同)、鈴木貴裕六段(瀬谷)、伊丹昌吾五段(港南)、岡里茂三段(港北)、浜谷唯三段(旭)、江島正泰三段(保土ヶ谷)、緑川美好5級(同)、野村美奈四段(中)、岡本恵文六段(神奈川)、池田芽萌里2級(泉)、鈴木忠雄初段(西)

参加者の声
中川真志六段(15歳) 千葉県浦安市から日吉の慶応高校に通っている。碁は小学性の頃「ヒカルの碁」を見て興味を持った。『碁は一生の趣味になった』
北条久之六段(51歳) 高校生の頃学校のサークルで覚えた。いつも形勢判断に注意している。呉清源九段の大局観に魅せられると言う。『碁を覚えて、多くの方と知り合えた』


◆第27回県アマ女流囲碁大会----県囲碁連盟、神奈川新聞社共催
女性愛好家だけの唯一の県大会、県アマ女流囲碁大会が11月18日、横浜駅西口の宇宙棋院で開催され、66名のアマ女流棋士が参加した。
大会は、従来からある棋力別4クラスに分かれたハンデ戦に加え、全日本女流アマ囲碁選手権神奈川予選会も行われた。
この予選会はこれまで東京・千葉とともに「関東予選」として東京で開催されていたが、今年から神奈川は独自に開催することとなった。神奈川からの参加者が多く、かつレベルの高さが認められた証拠で、誠に喜ばしい。参加者からも「市ヶ谷まで行かなくて済むので良かった」との声が多かった。
ハンデ戦は、A級(二段以上)、B級(初段〜3級)、C級(4級〜7級以下)、D級(8級以下)に分かれ、4回戦を戦った。選手は棋力年齢とも幅広いが、さすがは女性だけの大会。お昼休みもタップリとって、久しぶりの碁仇との再会に会場では交換の輪が広がった。
参加者の声 ・谷麻衣子三段(10歳) 姉の結衣子さんとともに県ジュニア囲碁界では知られた存在。「大会で対局した子と友達になれる。幅広い年齢の方と出会えるのが嬉しい」。

(1)女流アマ選手権代表
野村園美、平山由佳理、山守真紀、福田ひかる、谷結衣子、谷麻衣子

(2)ハンデ戦全勝者
野村美優二段、池田舞子初段、山中百合子5級、昆みき5級、森村敬恵10級

(3)3勝賞
吉川博子三段、塘田明日香初段、小川都子初段、山口友莉亜1級、百々須美子3級、田中和子3級、竹下恵子5級、浅見美佐子5級、渡辺志穂5級、野末成美4級、池田須美子4級、時洋子5級、笹部日奈子8級


◆第44回県囲碁ブロック戦大会----県囲碁連盟、神奈川新聞社共催
11月25日、横浜市中区の市技能文化会館で開かれ、県内の地域、職場碁会所などから20チーム(140人)が参加した。これだけの人数が一斉に打ち出す様は、まさに壮観である。
この大会は、県内で1年間行われる主要大会の締めくくりとなる大会で、例年県トップクラスをはじめとする強豪が勢ぞろいする。この日も、今年全国アマ本因坊になった瀧澤雄太選手を始め、県内強豪の多くが出場していた。
大会は7人編成の団体戦で、4回戦の変則トーナメントで争われた。
4回戦の「宇宙棋院みのる会」と「若葉会」の全勝対決が実質的な優勝戦となった。「みのる会」は超若手中心の精鋭軍団。「若葉会」は瀧澤選手を大将に、高根、府川、竹内選手ら、今県内でも最も打てている選手を集めた強豪チーム。白熱の戦いの結果は、下位の層が厚い「みのる会」が4対3で競り勝って5連覇、9回優勝の偉業を達成した。「みのる会」では、大会紅二点、宇根川万里江、平山由佳理(中3)の3選手も大活躍し注目を集めた。
なお、臥龍会も4戦全勝したが、選手勝ち星の差で2位となった。

(1)団体戦
@宇宙棋院みのる会(阿佐巧、山下寛、宇根川万里江、池上均、古賀圭、久保田奏、平山由佳理) A臥龍会 B若葉会 C新京浜川崎クラブ D教職員梅組----宇宙棋院みのる会が5連覇

(2)個人全勝者
古賀圭(みのる会)、松本泰男、藤堂高帆(以上新京浜川崎クラブ)、草鹿東武、武田信雄(以上臥龍会)、瀧澤雄太、府川浩二、竹内貴弘(以上若葉会)、間島盛(厚木囲碁連盟)、西猛(県庁)


第4回囲碁箱根名人戦----同運営委員会主催
11月20日、箱根町湯元の温泉旅館『天成園』で開かれた。この大会は箱根関所跡近くにある興禅寺の住職、田中円海さんの発案によるもの。当然この大会の運営委員長でもある。70名の参加者は県外の方も多く、対局の前後には温泉や観光を楽しんだ。その中には、横浜の女性囲碁サークルの参加もあった。
大会は、棋力別に名人戦(六段以上)、本因坊戦(四・五段)、天狗戦(二・三段)、新人戦(初段以下)に分かれ4回戦で行われ、オール互先、新人戦のみがハンデ戦で行われた。又、日本棋院の竹清勇三段が審判長と指導碁を努めた。(特選棋譜 遠藤昌宏三段対輿石久美子二段戦 ご覧下さい)

(1)箱根名人戦
@江面雄二 A西田晴美

(2)箱根本因坊戦
@水谷正良 A津田偉司

(3)囲碁箱根天狗戦
@山崎夏代 A佐藤和昭

(4)囲碁箱根新人戦
@高木正直 A山本光豊