第63回科学技術囲碁連盟大会のご紹介           

大会の特徴
 1979年10月に第1回を開催して以来、毎年春秋2回定期戦を行い、今回が第63回目の大会です。連盟は、各省庁の研究開発機関、理系を有する大学、技術系企業、特許関係機関、技術士会等の科学技術関係の機関で構成されています。現在23機関が活動中です。これまでに参加したことのある人は、累計で1480人余です。

 強豪チームは、この10年におけるトップリーグの優勝、準優勝数の多い順に、宇宙航空機構(JAXA)7回、技術士会、特許庁、東京理科大が各6回、東京大学、NEC各4回、理化学研究所、産総研電子(旧電総研)グループ各2回などです。

 1チーム7人の団体戦で、最盛期には40チーム参加し、2階大ホールでは足らず、3階の対局室も使っていましたが、現在は2階の会場だけで済むよう、原則的には32チーム(224人)以下で実施しています。今回は30チーム210人が参加しました。

  科学技術系の構成だけに成績はしっかり収集されていて、毎期大会終了後ランキング(500傑)が表示されます。基本的には5年を超えて大会に参加しないと名前を削除されるので、過去5年間の状況を示しています。自分より上位に勝てばランクアップ、下位に負ければランクダウンし、また、強い人に勝つほど大きい加算があります。段位は自称であるものの、7段36人(うち約半分が県代表経験者)、6段115人、5段139人、4段74人、3段59人、2段48人となっています。Aリーグ8チームでは、全員が6段以上が普通という、スゴイ頭脳集団です。

開催日
 2010年11月6日(土)

場所
 日本棋院市ヶ谷2階

参加チーム
 郵星会、JST、大林技連、原子力機構A/B、原産連合、産総選抜、農研連合A/B、電源開発A、技術士会A/B/C、特許庁A/B、運研、海洋A、IPCC、宇宙航空A/B、物材研、文科連合、NEC、電中研、三菱棋楽会、東大、産総地質、理研A、東京理大----順不同、略称です

大会の様子
(1)対局の仕方
1チーム7名です。
8チーム毎にA、B、Cリーグを構成し、残りはCリーグに属します。各リーグ間では、2チームが入れ替わります。
各期で3局、1年間に6局対戦します。
オール互先です。
持時間45分です。
コミは6目半です。

(2)大会風景
何度も神奈川県代表になっている佐野稔さんは三菱棋楽会からの
参加です。

(3)結果----が優勝チーム
@Aリーグ
 NEC、電中研、技術士A、三菱棋楽会、東大、産総地質、理研A、東京理大
ABリーグ
 特許庁A、海洋、IPCC、原子力機構A、宇宙航空A、物材研A、農研連合A、文科連合
BCリーグ
 原子力機構B、原産連合、産総選抜、農研連合B、電源開発A、通研、技術士、特許庁B

 ()表彰は各リーグ優勝チーム以外に、2期連続全勝(6連勝)者、25期連続出場者、通算50/100勝者などです。 

取材後記
 大会責任者の内藤哲雄さん(科学技術囲碁連盟・代表幹事、日本棋院アトムネット支部・代表世話人)にHPアップの許可をいただきましたのでご紹介いたしました。この大会には、神奈川県代表を何度も経験されている佐野稔さん始め、神奈川県の方が多くいらっしゃいました。こんな大きな、伝統ある大会が開かれているのは驚きです。

 冒頭にも書きましたが、正に、スゴイ頭脳集団です。囲碁は、どちらかと言えば理系の人が多いかもしれません。データもしっかり管理されていて、さすが理系の人達だなと思いました。囲碁好きになった子ども達も、それぞれの分野で活躍し、いずれはこのような大会にも出られるように生涯囲碁に親しんでほしいと思います。

 <県囲碁連盟事務局: 白岩秀勝>