第1回横浜市囲碁段位戦           

横浜市、同段位スクラッチ碁会を初開催!

大会概要
 横浜市囲碁連合会は、昨年「最高位戦」「級位認定大会」の2つの個人戦を初開催しました。トップレベルと級位者の棋戦・大会に続いて本年計画したのが、この「段位者」の棋戦です。段位毎で対戦するまさにスクラッチの碁会です。

日時
 2011年11月20日(日)12時開会/17時30分閉会

場所
 反町横浜囲碁サロン(横浜市神奈川区)
 
主催
 横浜市囲碁連合会 横浜市囲碁段位戦実行委員会

参加者
 60名(初段から四段まで/各区囲碁連盟推薦選手)

試合要綱
@ 試合: 初段戦、二段戦、三段戦、四段戦
A 対局: 段位戦毎の変則リーグ4回戦/互先黒6目半こみ出し/対局時間約70分
B 順位: 勝ち数、連勝、先勝ちの順で上位/同じ場合はスイス方式による
C 表彰: 入賞1位・2位・3位、ならびに敢闘賞(3勝者)

入賞
@入 賞----(  )内は区名
初段戦(16名): 1位 加藤統虎(港北)、2位 落合良三(西)、3位 湯山兼司(都筑)
二段戦(18名): 1位 佐俣 勝(港北)、2位 木村弘利(栄)、3位 伊藤浩輔(金沢)
三段戦(16名): 1位 三橋治夫(戸塚)、2位 宮田典久(泉)、3位 平野 忠(港北)
四段戦(10名): 1位 榊 宏司(旭)、2位 中村房忠(戸塚)、3位 古郡隆信(栄)
A敢闘賞----( )内は区名/段位
松崎 進(瀬谷/初)、阿部不二夫(鶴見/初)、前田敏雄(泉/二)、百木 学(瀬谷/二)、山下吉彦(保土ヶ谷/二)、金子信一郎(港南/三)、松尾康彦(都筑/三)

大会模様
 集まりました。横浜市18区の「段」の碁打ちが60名です。前日の嵐のような雨風は嘘のように秋晴れで、参加者の出足もよく意気込みを感じる開会前でした。トップレベルとは違った雰囲気で「この戦いを制し強くなる」とばかりに気合十分です。際どい勝負をしている対局を早く終わった方がジーと見ている光景もあります。選手の熱気のせいか会場は秋とは思えない暑さとなります。同じ棋力の対戦であるからか、勝ち抜き戦の様相で一戦も気が抜けません。見事4戦勝ち抜いた優勝者のコメントです。
初段加藤さん「強くなれませんが優勝できよかったです」、
二段佐俣さん「大きい大会に初めて参加しました」、
三段三橋さん「最近調子悪く落ち込んでいましたが嬉しいです」、
四段榊さん「最初から厳しかったです」。
 表彰式で入賞者・敢闘賞者には大きな拍手です。

会場の対局風景です。会場狭しと横浜市の「段の
碁打ち」60名が集まりました。
ジーと盤面を見つめる選手です。たぶん普段碁を
打つ姿とは違うでしょうか。
優勝者勢揃い。左から初段
加藤さん、四段榊さん、三
段三橋さん、二段佐俣さん。

実行委員会
実行委員長: 平松勝利 
委員: 飯塚有美、加藤茂夫、久保発喜、宮越 旦(五十音順)

大会後記
 本棋戦の要綱前文に「参加選手の棋力向上、ならびに囲碁を通じ親睦を図ることはもとより、区囲碁連盟活動が更なる活発化、および横浜市における囲碁普及に貢献し、また、段位棋力の適正化の一助になることを望むものである」とあります。横浜市囲碁連合会主催のどの棋戦・大会の要綱にはほぼ同様の主旨が書かれています。連合会の本分なのでしょう。第1回とはいえ充分に主旨にかなった棋戦となったようです。

 
記事: 平松勝利