第6回朝日アマ名人全国大会

永代さん、準優勝

 朝日アマ名人戦全国大会(朝日新聞社主催)は、7月17日と18日の二日間にわたって、全国の地方大会を勝ち抜いた49選手と、招待の8選手、合計57人が熱い戦いを繰り広げた。
本県代表の永代さんは、1回戦・松田選手(大分)、2回戦・三浦選手(招待)、準々決勝戦・古川選手(青森県)、準決勝戦・小野選手(山口)を撃破、決勝に駒を進めた。

決勝戦の相手の洪?義(ホン・ソッギ)さんは、今年2月に韓国の大学を卒業し、4月に日本にやってきた。大学で日本語・日本文化を専攻しており、日本語は大変流暢だ。韓国のアマ大会で5、6回の優勝がある。BCカード杯でも、プロを撃破し本戦に進んでいる。二人は準々決勝戦が終わった後の休憩で一緒にお昼を食べて仲良くなったという。
結果は1目半の惜敗となった。今年は、昨年アマ名人を防衛した常石隆志さんがプロになったため、挑戦手合い三番勝負は行われず、全国大会優勝者が即アマ名人となる。昨年、一昨年と常石さんがアマ名人だったので、今年永代さんが優勝すれば神奈川勢の3連覇となるところであった。

 永代さんは、元「院生」で、現在は「永代塾」で囲碁を教えている。アマ三大棋戦こそ全国優勝はないが、これに準ずる大きな大会で何度も優勝、準優勝の経験があり、近い将来必ずや全国優勝してくれるものと期待している。

決勝戦の棋譜をご覧下さい。大盤解説の金秀俊八段と、永代さんの感想を添えておきます。

 <決勝> 黒 洪ソッ義(大阪) vs 白 永代和盛(神奈川)----152手以下略、黒6.5目コミ出し、黒1.5目勝ち

金八段「白40あたりで既に細かそう。僕は白持ち。雰囲気が出ている」
金八段「白84は118にノビたい。右辺を攻める楽しみも生じる」
金八段「黒91あたりでは、白が苦しい」
永代「秒読みに追われて迷っているうちに、どんどん局面が進んでしまった」
金八段「黒101と二子の頭を叩かれては形勢良くない。主導権を握られています」
金八段「敗着は130の出。黒135、137で丸呑みされては勝負あり」

永代「読み間違えたのだから仕方ありません。常に緩んだら負けだと思って臨んでいました。今回は日本選手には負けたくないという目標で臨みました。今後はどこかで優勝したいですね。」