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●藤沢市囲碁連盟

藤沢市囲碁連盟の歴史を振り返って 佐々木 慶 会長

 平成23年11月3日、秋晴れの気持ち良い一日、今年で第43回を数える藤沢市民囲碁大会が、藤沢市民会館で開催された。会場が変更となったことから、参加者が少なくなるのではないかと危惧したが、なんとか昨年並みの参加者があり、運営に携わる関係者一同ほっと一息ついたところである。特に例年に比べ、女性、こども達の参加が多く、このことから従来問題となっていた、Cクラス(級位者が対象)の参加人員が30人ほどとなり(従来は20人程)将来に望み、楽しみが持てる大会となった。

 思い起こすと、私が碁に興味を持ち、藤沢市内にあった碁会所に母親に連れられ伺ったのが昭和26,7年頃だった。その時に玄関正面に深紅の真新しい優勝旗が飾ってあり、後に聞くと神奈川県囲碁連合会主催の団体対抗戦で藤沢市が優勝したので、1年間飾ったとのこと。子供心に素晴らしいものだと未だに記憶に残っている。昭和43年に私が藤沢市役所に入所した年、第1回の藤沢市民囲碁大会が開催された。当時は参加人員も50人ほどだったが、そして主催が藤沢市教育委員会ということもあって、従来あった藤沢囲碁連盟を充実すべく、各事業所囲碁部、公民館囲碁サークル、碁会所が一同に会し、藤沢市囲碁連盟として、新たに発足してこの藤沢市民囲碁大会を盛り上げてきたものである。数年後の大会には200人を超える参加もあった。また、春には事業所対抗戦(3人チーム)夏には県囲碁連合会団体戦参加、秋に市民囲碁大会開催と3本の活動を行ったものである。昭和61年には藤沢市と友好都市を結んでいる中国昆明市に訪中囲碁団を組み、25人ほどが藤沢市代表として、友好親善に尽くしたこともある。

 平成9年に、私が藤沢市役所を退職し、自営で碁会所経営をすることになったため、藤沢市囲碁連盟の組織として存続出来なくなり(営業当事者となったことによる)大変残念ながら、その年の藤沢市民囲碁大会は実施出来なかった。翌年、市民から再開の声があがり、現在は、囲碁サロン湘南が主体となって、大会を運営している状況である。

 他の市においても、実質的な組織をもとに運営していくことは大変な苦労をされていると思うが、これも碁好きで、囲碁から生涯離れられない定めと思っている今日この頃である。