第9回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦のご紹介           

県立平塚中等教育中6位、相模原市立鶴園小8位に入賞!!

はじめに
 1校から3名の選手が出場する小・中囲碁団体戦は、故加藤正夫九段が熱心に推進されていた大会です。今年は全国都道府県から、小学校、中学校、それぞれ64校、合計384人が出場しました。全ての結果は日本棋院のホームページでどうぞ。
 神奈川県から小学校3校、中学校5校が出場しましたので、囲碁での個の繋がりの特ダネ情報も含めて、神奈川県勢を中心に概要をご紹介いたします。

開催日
 2012年7月29日(日) 一次リーグ戦 
 2012年7月30日(月) 本戦トーナメント

場所
 日本棋院(市ヶ谷)

主催
 (公)日本棋院、産経新聞社

後援
 文部科学省、NHK


特別協賛
 ANA、東京コカ・コーラボトリング(株)、囲碁・将棋チャンネル、ロッテ

大会の様子および成績
(1)オープニング
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立派な飾りの入り口です。 これも、立派なガイドブック
が配布されました。
審判長の高尾九段が少年
少女囲碁大会で2才下の
山下九段に負けたお話をし
て励ましました。
(2)一次リーグ戦
 小学校、中学校、それぞれ64校が、1リーグ8校の8リーグに分れて3回戦を行い、各リーグ1位が本戦トーナメントに進みました。
@神奈川県の出場小学校
 神奈川県からは、以下の3校が出場し、鶴園小が一次リーグを突破しました。
川崎市立新城小(山室亜矢弥、山室和弥、千葉雄太)
相模原市立鶴園小(芝野すず、吉本宗真、吉本圭吾)----一次リーグを突破
茅ヶ崎市立梅田小(宮田涼子、菊池佳太、阿部秀大)
A神奈川県の出場中学校
 神奈川県からは、以下の5校が出場し、平塚中等教育中が一次リーグを突破しました。
平塚市立浜岳中(山岡秋桜、酒井晴太郎、伊達一貴、)
聖光学院中(上原陸、大木悠翔、沢田拓希)
県立平塚中等教育学校(北崎司誠、義原千花歩、藤井貴史)----一次リーグを突破
横浜国大付属鎌倉中(運野あかね、松崎玲央之、中村太一)
平塚市立神明中(向山卓身、諸伏雄也、戸谷友輔)
B対局風景
  小学生は2階で、中学生は2階と3階で対局しました。対局開始5分間のみ撮影が許されましたが、学校名の確認と移動がたいへんで、神奈川県は中学校の2校のみカメラに収めることが出来ました。
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2階の小学生たち。 2階の中学生たち。 3階の中学生たち。 相模原市鶴園小チーム 聖光学園中チーム

(3)本戦トーナメントの成績
@小学校
優勝: 千代田区立九段(東京)
準優勝: 香川大学付属坂出)香川)
3位: 松本市立芳川(長野)
4位: 伊勢崎市立広瀬(群馬)
5位: 船橋市立行田西(千葉)
6位: 早稲田実業初等部(東京)
7位: 名古屋市立平和が丘(愛知)
8位: 相模原市立鶴園(神奈川) 
A中学校
優勝: 広島学院(広島)
準優勝: 開成(東京)
3位: 栃木市立栃木南(栃木)
4位: 松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛(長野)
5位: 桐朋(東京)
6位: 県立平塚中等教育(神奈川)
7位: 筑波大付属駒場(東京)
8位: 川口市立西(埼玉) 

(4)熊本市立出水中学校のご紹介
 冒頭に述べました特ダネ情報です。熊本市立出水(いずみ)中学校は、皆さん2年生の田中一光(五段)君、上村真由(三段)さん、上塚千恵子(上級)さんによるチームです。何故、ここにご紹介することとなったか、それは、昨年の神奈川県ペア碁大会で真由さんと私で出場したのがきっかけです。
 上村さんご家族は、昨年、横須賀市から横浜市保土ヶ谷区へ、さらに、熊本市へと移られました。出水中学校には、強い一光君がいて、囲碁普及に熱心な各教室の先生方がいらっしゃって、そこへ、真由さんが転校してきたので、急遽、団体戦県予選に参加することになったとのことです。そして、運よく激烈な競争?を勝ち抜いて熊本県代表になりました。いずれにしても県代表とはスゴイです。上京に当たっては学校や囲碁教室の先生、お友達などたくさんの方から励まされたとのことです。そして、初出場の全国大会で見事1勝を挙げたのもスゴイです。
 当日は、真由さんの横須賀時代の囲碁教室の先生だった海老塚量義さんも応援に駆けつけました。一光君・千恵子さんのお母さん、真由さんのお父さんを交えてのしばしの囲碁談義があり、皆さん、いい記念になりましたとおっしゃっていました。3人の生徒さんは未だ2年生ですから、来年も、熊本県代表は間違いないでしょうし、一時リーグ突破も大いに期待できます。出水中のホームページからは囲碁部の名前は未だ見えていませんが、今後、新たに誕生するかもしれません。再会が楽しみです。
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 駿台甲府中の引率者の草場隆志さんは、山梨県の県代表クラスで、
甲府市で「丸の内囲碁教室」を開いています。私も、何度かお会いして
いますので、囲碁の奇縁、個の繋がりを感じました。草場さんの教室から
は、小中高大の強い選手が次々と誕生しているようです。
左から、一光君、真由さん、
千恵子さん。
山梨県代表の駿台甲府中
との対戦。

産経新聞抜粋
一次リーグ戦の結果は、2011年7月30日付けの産経新聞朝刊のに掲載されました。
決勝トーナメント戦の結果は、2011年7月31日付けの産経新聞朝刊に掲載されました。

編集後記
 神奈川県勢はここ3年間は入賞を逃していましたが、久しぶりの入賞です。4年前までは、第4回での浅野中の優勝を最高に、準優勝、3位に何度も名前を連ねていました。団体戦は強い選手3人を揃えるのが難しいけれど、連帯感を味わえるところに特徴があり、思い出に残る体験ができます。是非、全国各地の囲碁のお友達といい試合をし、会話もしてほしいと思います。
 今回は、囲碁による個の繋がりを強く感じました。

取材・編集> 梶原俊男(県囲碁連盟)