棋譜           

日本棋院主催
金沢真くんが優勝 小学生名人に
8月3日、4日、団体戦に引き続いて個人戦が行われ、全国の予選を勝ち抜いた102名が東京・市ヶ谷の日本棋院に集まった。
金沢くんはベスト8をかけて前年度優勝の日野立誠くん(大分)と対戦。堂々とした打ちぶりで局面をリードしそのまま押し切って難敵を倒した。実は、一昨年日野くんにはベスト8入りをかけて戦い敗れているので、その雪辱を果たしたことになる。
強敵を倒してからも金沢くんの勢いは止まらず、快勝に次ぐ快勝。あっという間に決勝進出を決めた。もう一方のヤマからこまを進めてきた竹内くん(宮崎)は緑星学園の通信生。お互いがっぷり組み合うレベルの高い決勝となったが、金沢くんの圧勝に終わった。

尚、諌山周平君はベスト8入りをかけた4回戦で敗れ、惜しくも入賞はならなかった。又、宮本千春さんも1回戦で惜敗した。

  金沢 真(黒) vs 竹内康祐(白)----黒時間切れ勝ち

本Javascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。ありがとうございました。
(解 説)
黒9から難しい競り合いに突入、黒の攻勢が続いたが黒37が打ちすぎで、黙って40なら黒が好調であった。白50まで一転して白優勢に。しかし、流れを掴みかけたかに見えたが白56が疑問。右辺の白の眼形は心配ないので中央に先着すべきだった。黒57、59と強調に攻め立てられて、再度流れは黒に。残り時間が少なくなった(持ち時間45分)時の黒97に対する白98が敗着。99と左辺の白の眼形を確かめておくべきであった。
黒は99から一気に白を攻め、黒103が痛打で白の形が一気によれる。これが決勝点になった。
黒119と白3子を取り込んで地合いは大差となった。
この後、白は必死に抵抗を試みたが、金沢くんの冷静な対応にその差は縮まることはなかった。
「険しい碁で難しかった」と金沢くんは振り返った。