棋譜

第1回三浦半島少年少女囲碁大会

 植松勇太(5年 黒) 対 藤野雅也(5年 黒)----白中押し勝ち

黒の植松君は8歳の頃「ヒカルの碁」で興味を持ち、横須賀中央の碁会所でめきめき腕を上げた。「年に関係なく誰とでも打てるのが楽しい。負けていた相手にも勝てるようになった」
白の藤野君は、8歳のころ祖父がテレビで囲碁番組を見ているのに興味を持ち、久里浜の囲碁クラブで腕を磨いている。「やればやるほど奥が深いことに魅力を感じている様子」(父)

本Javascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。ありがとうございました。
(解説: 松本泰男)
・白4まで、全て小目は最近では珍しい。
・黒5のカカリは部分的には損で、この場合一間で差し支えなく、又黒7では一路左上に高く構えないと下辺がペチャンコです。
・黒19と強い方からツメ、黒が発展したい方に
・白20トビと換わるのは方向が逆です。
・黒33と打ち込み、黒35・37と二段にハネ、鮮やかなサバキかと思いきや、黒41が敗着の一手です。
・白50まで取られては白地を荒らしたとは言えず、逃げ出した黒も弱石の状態です。黒は上辺を生きるしかありませんでした。
・白52は良い感覚。黒の動きで自然に薄い白の構えが地になって行きます。
・黒61はヨセだけの手です。白2の一路右にツケコして反撃するところです。
・白64がまたまた厳しく、黒苦戦です。
・白74が手筋。以下黒87まで進んだ時、白88が手拍子で、白に出た初めてのミス。ここは89置きが手筋で、それで碁は終わりでした。
・白92で93に下がればコウですが、白は優勢と見92・94と自重しました。それでも左辺の黒は生きただけとなってしまいました。上辺の戦いは、白無理に取らなくても良く、気軽です。
・黒149で150に打てば生きぐらいはありますが、生きても白の勝利は動きません。
植松君は不出来の一局で、藤野君は10歳とは思えない冷静な打ち回しでした。