<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs WY氏(七段、黒)----2子番、黒199手まで、白勝ち

注1)200手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒12はO15とノビるのが普通です。その時、白は、O14と三本押し、黒12の時、白L16とハザマに出る手と、P10の星に開く手の二通りある。
・黒16は単にM16と打つのがよい。その時白は他に向います。
・白31を保留し、G17と開くのも一策。そうすれば、白59まで根拠を奪われることはなかった。あるいは、白47で、G17とヒラくのが面白かった。黒R16(白47)なら、白M11の二間で十分。
・黒72では図1のような気の利いた打ち方もある。
・白95のコスミが働いて白の活きは確実である。黒96でD18と打つと、白にB19とコウに受けられて黒勝てる見込みはない。
・黒104は無理、この手でK11と進出しておかなくては後に不利になる。
・白107に黒C08と取ることはできない。もし、黒C08と抱えると、白B09、黒B08、この後、白K11と迫られると黒L12コスミ、白L11押し、黒M12ノビに、白K12と決め、黒L14、白N11カケで黒取られ。
・黒120では、A13と下がり、白A14、黒D05がよい。
・黒134は方向を誤っている。この手でA13下り、先手を取って、上辺G03とツケれば未だ勝敗は分からない。
・黒146と手入れさせられては黒不利。
・黒150は、図2のように打つのが手順。
・黒170は、M07に打ち、右辺R08ヒキ、中辺K07カケなど、白の応手を問い決戦を挑むべき。


図1

図2