<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs WY氏(七段、黒)----2子番、白197手まで、白勝ち

注1)198手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒8で、右下N16ケイマ掛けもある。
・黒26でD08もある。
・白33、黒34を別にして、黒42までは定型の一種。
・白33と高圧を加えたのは、黒が一手でD13と治まるのを予め防いだ。
・黒34は悪手、E10のケイマとすべき。
・白35と打てば、白43までは必須。そこで、黒はD13、あるいはE11のサバキがある。
・白49と一子抜かせては中央が厚くなる。そのため、遡って、黒46ではD09のツギ、中央進出と左下ワタリを見るのがよかった。
・黒64はL17に曲るべき、白63、白65と利かされて黒不利。
・黒64でL17としたとき、白がM16とノビてもN16と一間トビでも黒はJ15のハネでよい。
白がこれらのノビ、トビでなくO15とツケたら、黒はP13にトビツケでよい。
・黒90と曲がる手でM14ハネ込み、白M13黒M15と白3子を捕っておくのも確実。
・黒92、94のハネツギを打たずに、下辺中央I17とハネるのがよい。
・黒100で図1のように振り替わり、先手を取って右上N04一間トビと大勢を制し、図1のaの切り味で白を脅かせれば黒優勢。
・黒104でもP10星に出るのがよい。
・白197にハネられて、黒は応手に苦しむ。黒M04に打ちぬく、あるいは、M02、N02、N03と譲歩しても敗勢になるだけである。黒、強くM01と押えれば、図2のようになり黒結果を出せない。


図1

図2