<囲碁 実戦軌範より>

 
 
NF氏(六段、白) vs MK氏(二段、黒)----2子番、黒125以下略、黒1目勝ち

注1)125手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒8は、右下K17に三間バサミするのもよい。
・黒10とカケるより、L17、K17にハサむのが厳しい。白M17と飛んで白安心した。
・黒14は事を好む手で、単にK16と一間トビし、白N15ハネの時、黒は左下E17コスミがよい。黒14では図1、図2、または図3の打ち方がある。
・黒30は打たずに味を残しておき、下辺にI16とケイマするのがよい。
・黒32は、黒30と切った以上はS18とアテ、隅一子を取り、先手を得なければいけない。
・白33はS18と下がるのが得である。
・黒34はQ12と守り、白右上Q06と掛かった時、黒N04と一間トビしておく方がよい。
・白41は熟慮を要する手、単にJ13にツケ、黒の様子を見るしかない。
・白47は黒42からのI17の出をI16と押えられないのなら不発、G16に二間トビするくらいのもの。
・黒52はG16に押すべき、次いで白H11とケイマなら、黒O08に備える。
・黒54はG17に切るべき。
・黒62はR07に押え、白R09と引いた時、黒手抜きして図4のように黒3子を捨石にして大模様を築くのがよい。
・黒68でも、K03と広げるべき。その際、白Q06と切れば図5の手順になる。
・黒70と打ち込む前に、I03と打ち込み応手を問うのがよい。
・黒74のツメも次にI03の打込みを伺い悪くはないが、左辺D12と防御するのも、攻防に利く好点。
・白87の手はB10にハネるの方が利がある。
・白89でもB10にハネるのがよい。
・白105は、E09が本手。
・黒112はH09と打つべき。
・黒120でG11と白を封鎖し、白はI16と打って生き、黒先手を取って左上隅C02と生きるか、上辺をI03と打ち込んで戦うか、いずれでも黒勝ちです。
・白121でG11と出て、黒F11と利かし、上辺K05と飛ぶべき。
・黒150と打って左上隅を捨てるのなら、遡って黒148は打たない方がよい。
図1

図4

図2
図5
図3