◆講評 ・黒16で、N04にツケ、白M04のハネ、黒N05のノビとツケノビ定石を打ってもよい。そうすれば、黒の堅固になったところに白15が近づいていることになり黒の利になる。 ・黒22はQ03に置くのが無難。 ・黒30はM11の一間トビで差支えない。右下隅には急に白より手段はない。 ・白43は時機尚早。先ず、P12ノゾキ、黒P11ツギ、白L13一間トビ、黒K11一間トビが決まりがつかないので面白い。 ・黒48は、下辺、星脇I16がよい。 ・黒50は堅すぎ、ここでも下辺星脇I16が適切。白がF04に来たら黒B02、白がB02に来たら黒F04、と見合いで黒は生きている。 ・黒66以下は機会を待ち、左辺C09に詰めるのがよい。ただし、黒66と打った以上は黒68で、R12にコスミツケ、白がS13と遮断すれば、図1または図2に、Q10と外せば図3になる。 ・白73は、黒74と交換した意味において不利。単にR07と利かしておけばよい。 ・黒76は、下辺、H17といっぱいに詰めるのが適切。 黒76以下三着は、左辺C09の詰めの予備なら分かるが、隅の黒は安全、したがって黒からいつでもJ03に打込めることから三着の価値は疑問。これに反し、下辺H17、左辺C09は先着が大勢を左右するほどに重大使命を有している。黒76は、即、H17が適切。 |
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・白79、81は消極的、C10と白を整えつつ、左下に迫るか、F04から逆襲して、C10と詰める機会を伺うのがよい。 ・白87で参考図(最下段)がまた、白B05の押えの機会があれば隅の黒に響く。 ・黒104、106の手段は面白くない、黒104では単にE14とコスみ、白がE14とオサえた時、J16とハネて白1子を制するのが急務。 ・黒110は、図4と打つのがよい。 ・黒116は図5のようにな打つのがよい。 ・黒122では、図6、または図7で十分。 ・黒128は、C15と控えた方が安心。 ・黒140で、D11とツケれば、何ら問題は起きなかった。黒140をD11とし、白B11なら、黒C11。あるいは、白 C11なら黒B11で黒先手、また、白E11なら黒C11で白に策なし。 ・黒144は、図8のように打つのがよい。 ・黒168では、M18と押えれば数目の利。 ・黒172で、左辺B08と先手で利かし、先手を取って中央、I10と策動すれば、勝敗は未だ分からなかった。 |
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図1 白は黒を捕獲したくても、黒11の後、白a、黒bで白失敗。 |
図2 黒9は白10の上。黒13の後、白aと打てば、それは後手。白手抜きすればくろからaと行く手が残る。 |
図3 黒5と直ぐに行くかは黒の任意。 |
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図8 この後、白、黒1の上に打って黒を取る、黒白2を取り返す、白コウ立てしても黒は構わず黒1と抜く。白これを避けて、黒1に対して黒3のところにツグくらい。黒はaと取り十分、白は下辺に向かう。 |
参考図 白aの打込みが狙える。また、白bに石が来ると、隅の黒に響く。 |