<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs WG氏(黒)----4子、黒133手まで、白中押し勝ち

注1)134手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒14は隅からR02と押えてもよい。
・黒14と打った以上は、黒16でR05と遮断するのが普通。この後、図1、図2がある。遮断しないなら図3も一策。
・黒26は、N16とトビツケるのが普通。
・黒34はP17に押え、白Q16、黒K17と左方から迫るべき。
 この時、白L16のツギなら、黒I16のケイマ、白K16のカケツギなら、黒L17、白L16、黒J16、白L15、黒I16と黒有利の進行。
・黒36は、O16、白O17の時、図4のように右方を完全に制覇すべき。
・黒38は、R16の下りである。白はP15を切断できないし、黒から右下隅へヨセも残る。
・黒48は時期尚早、左辺D10の星に構え様子を見るのがよい。
 黒48と黒R09ツギの見合いは難、白から早くR09に打つと黒R10と治まってしまうので白ツマラナイ。
 かといって時期を逸して、黒にQ02に下がられると、白R09と切った時、黒S09のコウが残る。
・黒58は方向違い、D17に押え、白B16コスミ、黒D18下りで白に生きはない。
 白B16コスミでなく、白D18ハネなら、黒E18押え、白B18コスミ、黒B16で、白死。
・白97ハネは、I14、H15、G17等の手はあるが、左下隅の白の死活に関係する。
 仮に、白97の代わって黒H19、白J19の交換があった後なら、隅は、黒A16ハネ、白A17コウ受け、黒D19ハネで白死。
・黒124で、G08と遮断すれば黒勝ちだった。

図1

黒1とアテ黒3の遮断は普通、以下黒13までが通形。白10で黒11のところに打つ手は図2参照。
図2

白10以下は白29までが定型。ただし、隅には白a、黒b、白cとコウにする手が残る。
図3

白aと切れば、黒4とコウを取り、白どこにコウ立てしても黒白7の下に打ち抜く。
図4