<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs IK氏(黒)----4子、黒135まで、白中押し勝ち

注1)136手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒18は手抜きするか、P18と下るか二者択一である。
・黒20は、O18とハネて、白よりR17とツケられる手に備えるべき。何故なら、右下隅、白19と、黒のM17の切りに備えているのから。
 また、黒20は、Q05コスミツケ、白P06ノビ、黒O10一間飛びと攻める戦法がよい。
・黒30の手で単にP12と突破するのがよい。その際、白Q12なら黒Q11、白Q11なら黒Q12でよい。
・黒38でS16とハネておけば白39以下切断されることはなかった。
・黒46で、P09とハネ、白O09とハネ返した時、黒P08とノビておけば右辺は安心だった。
)黒は黒20で破綻し、黒38としたために白に切断され、黒46の手抜きにより収拾不可能になった。
・黒86で中央をI10と押しておけば10数子の黒のシノギになり、同時に上方面を間接的な応援になった。
・黒96はG04とノビておけば左上守りに有利であった。
・黒98はE04のノビでもよい。その方が有利という意味ではない。
・黒108でC06と押えておけば、以下白に締め付けられることはなかった。ただし、図1のコウ味を考慮する必要がある。
・黒118は最後の敗着、この手で中央I10と押し、中央大石の安全を図るべきでした。
・黒124は、一路下のD01のトビなら、左上の白がB07とケイマに走った時、D02と打てば生きろことができるが、実戦の進行では図2のコウが発生する。
図1

図2