<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs AY氏(黒)----5子、白137まで、白中押し勝ち

注1)138手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒10以下は、四子局の第1局に類型がある。
・黒30は左方からJ15とツケ、黒J14とハネれば、黒I15とノビて十分。黒30でJ15とツケ、白J14ハネなら、図1のように打ってよい。
・黒40はF14とノビ、白を上下隔てて攻めるべき。
・黒46は、I14と下辺の黒を治まるのがよい。
・黒56は、I13と打ち白四子を捕り、下辺の黒を安定させるのがよい。
・黒58でもI13に切る手はあった。切られると白は左右どちらかを捨てなければならない。
・黒92とハネて、黒70のコウ争いに持ち込んで白を取るのは無理。黒92で図2のように打てば、黒悲観する局面ではなかった。
・黒114はI07のハネがよい。これに対して白がF08のツケなら、黒は左辺C13とコスんでコウ手段を封じておくのがよい。
・黒118の時でも、黒I07の点がよい。白がD114以下コウに来たら、白のコウ立てを無視してコウを打ち抜けばよい。
図1



図2