<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs KK氏(黒)----5子、白145まで、白中押し勝ち

注1)146手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒10は緩慢。図1のように普通に打つのがよい。そうすれば黒の堅固なところへ白1と接近したことになり白の効果が削減される。本図、黒10の緩着で白11と地を囲い、さらに白13と根拠を得た。
・黒18は図2のように自然の手順で姿勢を整えるのがよい。黒10から黒26まで、白に実利を占められ黒不利。
・黒38はJ17と下辺星下に打ち、以下、図3または図4のように打つのがよい。
・黒58は左辺E10と一間トビがよい、また、左下隅を打つならE17のコスミがよい、
・黒68では、D11のツギが、極めて味がよい。
・黒76で、図5のように打てばコウになる。なお、図5の黒1に対して白は、白2の2路上、または黒5の位置などあるが、黒は白2のところが急所になる。
・黒90は緩慢、G09と押すべき。
・黒98は、H05のケイマが地の消長上よい。
・黒116はR08の押えておく方が有利。
)白145に、黒G08と遮断すれば、白から図6の手段がある。
図1


図2
図3
図4
図5
図6