<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs KK氏(黒)----5子、白91まで、白中押し勝ち

注1)92手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒8は、C15とコスミつけ、白をD14と立たせ黒E10と飛ぶ常套手段がよい。そうでなければ、黒6とハサんだ意味がない。
・黒24は、D08と抱えるのが好着。次いで、白B03、黒B02、白B04の運びとなる。
・黒32は、黒G02と出る一手。
・黒34は敗着。手抜きして、左下、D14にハネるべき。左上の黒は、黒F02に下り、白B02のハサミ、黒C01またはA02と打ってコウとなる手段が残っている。
・黒50は後手で、白45があるので二段バネが利かず緩着。下辺の星下J17と打って大勢を制するのが急務。
・黒54でE13とノビを打つべき。
・黒72は、黒70と打って黒2子を捨てた以上は無意味。E13と切るのは一策。
・黒76でG11と打ち、白の応手を見るのがよい。
・黒82は敗着、この手で、右上を、O03とコスミつけ、白N04の時、黒82を狙ってJ03と打込んで戦うべし。要するに、本局は黒34の失着、50の緩着により局勢悪化、82で絶望となった。