<囲碁 実戦軌範より>

 
 
本因坊秀哉(九段、白) vs AB氏(黒)----5子、白175まで、白中押し勝ち

注1)176手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒12は、少々萎縮している。J15と飛んで左右の釣合をとるのがよい。
・黒16はG07とツケ、白G08のハネなら、黒H07とノビて、F08の切りとL03の打込みを狙うのがよい。
・黒18は、上下の白が薄いのでD09と進んでよい。
・黒30は不用、G12に打つのがよい。
・黒34も同様に不用、軽くE12と飛んで、白2子の動きに制限を加えるべき。
・黒44は、E16とツグべき。対して、白D12のツギなら、黒B16と白を抱えるのがよい。
・黒50はB14とオサエておかないと、後にD18、E18の先手が利かない。
・黒56でF11とオサエておくと白困った。
・黒86はヌルい、R16とアテるべき。
・黒90は、K13と打ち抜いて、白からの手段を無くするのがよい。
)黒88の後、白I13ワリコミ、黒J13、白J14キリ、黒K13の取り、白I15と黒地が破壊される欠陥も残る。
・白93と出られ、更に、白95、97と打たれ局勢が混沌としてきて黒不利。
・黒108はG07と白石をカカエておくのがよい。黒110は不用、上辺K04に飛び込んでおくのがよい。黒110に打たなくてもR16のアテが利いているので白からP15と切る手はない。