<囲碁 実戦軌範より>

 
 
OS氏(三段、白) vs MT氏(三段、黒)----互先、白124手まで、白勝ち

注1)クリックするにあたっては、125手以降は表示しないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・白12で図1と打ってもよい。
・黒21は無意味、N17の一間トビが普通。
・白26は図2がよい。
・白30はC17の三三の定石で差支えない。
・黒31でE13に押し、白F14のノビに更にF13と押し白の応手を観るのも手段の一つ。
・黒55は、白2子の鼻ヅケI11が手筋。白が右へJ12と出れば黒G11の一間トビ、中央経営か左辺の白7子に響かせる。
白H12と出れば、黒G12、白H11、黒G11と出て左右をにらんで攻める。
・黒63、65と後手を引いたのはぬるい。白に66、70と勢力を張られ、黒の下辺、右辺の打ち方が制限された。黒は63で、図3のように打つか、単にI16とツグ手段がある。
図3の黒1に対して白、単にホン図のI16と黒7を抱えれば、黒はK16とノビ、白K18ハネ、黒L18押え、白I18と黒を抜いて活き、黒は中央へK10と一間トビし大模様を張る。図4のように打つのもある。この後、白K11なら黒J18、白J16なら黒K11と打って白3子を制する。この後、白が先手になるが、図5のように黒抵抗すると、左辺の攻め合いは黒不利の一手ヨセコウとなる。黒これを避けるには、黒4子を捨てて、黒は白3のところに打って下辺に繋がるように打てば双方無難な分かれ。
・黒75は大悪手。白86まで、先手で左上を密閉された。黒75では、下辺」J16と切り、白J18と下がった時、右からK18と押え、L16と白1子を抱えるのがよい。
・黒101の劫手段は早計、先ず、N17に押し、白M16、黒N16と出、白M15の後、黒101とコウを仕掛けるのがよい。これを怠ったため白に立ち回られた。
図1

黒6を白7に繋げば、白Aである。

図3
図2
図4
図5

黒8は、右側白2子を抜いたもの。