<囲碁 実戦軌範より>

 
 
FM氏(初段、白) vs MK氏(初段、黒)----互先、白164手まで、白勝ち

注1)クリックするにあたっては、165手以降はクリックしないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒17は、E10とケイマしておく方が、左下の白の勢力に近づかない意味と、左上の白に響かせる意味でハタラキである。
・白18のノゾキは、G13と押し、保留しておく方がよい。後にD10とノジキを利かす時が来るかもしれない。
・白24は甘い、厳しくC05にツケて、図1、図2、図3の打ち方が考えられる。
・黒35、37は白を固めて何の効果もない。黒35でI05、またはI06と打ち、先手を取って、右辺星下Q10と大勢を制するのがよい。
・白40は緩着、E09とツケて一挙両得の手を打つべき。
・白42は、右辺星下Q10に打ち、黒I03なら白J05、黒I05、この後、白M03と開く。
・黒47はダメズマリの悪手、かつ白の急所でもない。白に手抜きされ、H16と飛ばれたら大損害を蒙るところだった。黒47はH16の一間トビである。
・黒57はQ08一間トビ、R08ケイマなどを保留し、O10に押すべき。黒57、白58を交換したため、白P03のノゾキが生じた。
・白72はH13にツグべし。
・白80は単にK09とトビ、G09のワリコミの味を残すのがよい。
・黒87は悪手、B13に掛け継いでおけばB15の下りを利かされずに済んだ。
・白96は、下辺L16とツケて、黒の応手を観るのがよい。
・白102は緩着、右辺Q08と眼形につくのがよく、黒103と利かされ、黒105と形を整えられたのは不利。
・黒141は軽率、B09にノビておけば、黒の大石が守られ、左上の黒も守れた。図4参照。

図1
図2
図3
図4