<囲碁 実戦軌範より>

 
 
YY氏(五段、白) vs YK氏(四段、黒)
----互先、黒133手まで、黒勝ち

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このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・白8の開きは、J17の四間、k18の五間もある。
・白10は、白としては堅固過ぎる感があり、C07、C08にハサむべきである。
・黒11は、上辺K03と、白4をハサむのがよい。
・黒21は、下辺K17とツメ、G17の打込みを狙うのがよい。
・白22は、下辺、L17がよい。左辺を打つなら、一路広く、C12がよい。C12と詰めておけば、黒23の後、白D16、黒C15、白C17、黒B17、白C18下がりと好形が得られます。
・黒29は、下辺K15と一間に飛び、右下を厚くし、暗に、左下白への打込みを狙うのがよい。
・白40は、普通にF17に継いでおけば、下辺白3子は安全である。
・白40をF17に継ぐと、コウが生じる手順が二通りある。図1と図2である。
・白44は小さい、右下Q17にツケてもコウ立はあるはず。
・白46は、C10の引きである。黒45〜53などは、下辺G18に切るのを前提にしたコウ立なので、白はその備えが必要です。
・白56の手で、F16とアテ、黒からG18に切ってくる手を防止するのがよい。白がF16とアテても、黒は継ぎません。後に、F15とハネる機会を伺います。
・黒59、黒65と抜かれたのが本局の敗因。
・白70はK12のトビが急務。
・黒71は、厚みを利用してK13と迫り、白I13トビ゙なら、J11とケイマで迫るべき。
・白74は、M13と飛ぶべき。
・白84で、M11にハネ出すのもある。黒がM12と切ればM10とノビ、中央を荒らすべき。
・白90で、L08とツケ、M11のハネダシで黒の応手を問うのがよい。白94まであまりに平凡。
図1

白5は黒6の上
図2

白4は黒4の上