<囲碁 実戦軌範より>

 
 
AK氏(六段、白) vs ST氏(四段、黒)----互先、黒215手まで、黒勝ち

)クリックするにあたっては、216手以降は表示しないでください。
このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・黒5は空き隅に打つのが普通。
・白6は攻防を兼ねてJ03と挟むのが布石法の常套手段。
・白18は緩着、下辺 I17に今打つのが唯一の大場。なお、左辺を打つならC10かD11。
・白22は一局部に力を集中し過ぎ、下辺J17かH17.。
・黒23はJ17に打つのがバランスよい。
・白24は、いっぱいにQ09にツメるのが厳しいし、次O09と一間に飛べれば、右辺が大きくなる。
・白26はO16とハネ、黒がN17とノビたとき、上からN16と押すか、P18と下がるかは白の選択になる。
・黒31は、P06とツキ当たっておかなければならない。そうしないと、白からQ06とハネ出す手が残る。P06に打っておけば、後に、N04の圧力をかけられる。
・白32は、黒31の非をとがめて、Q06のハネを先手で打つのが良い。
・黒33は単にO15と一間に飛び白からのO16の封鎖を避けるべき。従って、白34は、O16と打つべき。
・黒35でもO15と一間に飛び、白P13ケイマなら、黒O13コスミツケ。
・黒37は無用な手、N14の一間トビでよい。
・白38でP14とハネ、黒O15の時、白Q13と掛けツグべき。
・黒67はG12のボウシ。
・白68は、平凡にF02のハネである。
・白70は重い、単にF02のアテである。
・白80はK11と打ち、下辺の白のシノギ、左辺の黒への攻めを図るのがよい。
・白94のカケツギはM07ノビの一手。
・白104で、F14と繋いでおけば、黒がK13ノゾキと来ても、白N13に曲れば、後に黒L12、N11と白地を減らされることはなかった。
・白114はO13にノビ、黒P11の一間に、白Q12で無難であった。
・黒115で、O11のハザマを打つのがよかった。
・白118はP09とコスむのが筋。
・黒121で、P13と切り、白Q14ツギ、黒それからP11、白p12、黒Q11、白Q12、黒R11と打てば黒有利に白を遮断できた。
・黒123でもR11一間トビがあった。黒125でもR11一間トビで遮断できる。
・白162で、P10に押しておくべき。
・白178でP10に出ておけば勝敗不明だった。