<囲碁 実戦軌範より>

 
 
AK氏(六段、白) vs MS氏(三段、黒)----互先、黒121手まで、黒勝ち

注1)クリックするにあたっては、122手以降は表示しないでください。

注2このJavascriptの碁盤は松永さんの作成されたものを利用させていただいています。

◆講評

・白16はO17と飛び、黒N04と圧して来た時、M03と飛ぶのが普通。
・黒19はP02と下るのもよい。白からのP04への防御と、上辺白の裾にスベリを見る。
・白20は緩慢、O07と飛びつけ、黒N07の時、白P07ツグのが意味深重(図1)。白20は単に守るだけで黒に響かない。白O07に、黒図1のaなら、白さらに押して、右辺は厚壮。図1では、白にa、bを狙われている。
・黒33では、下辺L18の守りもある。
・白38は、K15と飛び、左辺の白の固い壁を利用して黒を圧して打つべき。下辺に活きを図るのはイケナイ。
・黒43は、白を攻めて、黒23、37、39に声援を送っている。
・白46、48は、E16の欠陥を残すのよくない。白46で、C08と黒21に迫るのがよい。黒51と黒安心し、地にもなり白不利。
・白54は黒の陣形が整いお手伝い、先ず、J14にノゾキ、黒I14とツげば、白はL13と押す、もし、黒がK16なら、白L16と自己の形を整える。
・白62は悪手、白60、黒61で白4子のダメづまりが生じたので、単にO13に曲がりここを堅固にしておくのが急務。
・白96で、先ずF13と突き出して黒G13と受けさせ、それからE10にハネるのが筋。これを怠ったので自ら愚形を招き、黒に計られた。
・白98は切られるはずもないタケフを繋いでいる。
・本局は、白50、白54、白62などが敗因で、白惨敗の終わりました。
図1